Travelong Nomad▲

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日常


再び広告の仕事に就き、日常が元に戻った感じです。
適度にセカセカして、適度に緩めて、でも前より考えながら生きている感じ。
お楽しみは少し先へ。




先日アバランチ講習に申し込みました。
雪崩対策です。
今年はより深いとこまで潜り込みたいので、2年ぶりに講習の申請を行いました。


前は『人間いつ死ぬか分かんねーな・・・』なんて、若干ビビリながら講義を聞いていた。例えば車の運転、ある程度の危険は伴われるがルールが統制され事故が起きないようにコントロールされている。
でもBackcountryというフィールドで生死をコントロールするのは、判断と経験と技のみ。
人に作られた物では無く、大自然相手に。確かにルールみたいな物はあるが、それは最低限のところで死なないための物。
雪崩、滑落、ホワイトアウト・・・など予想外の出来事や障害が遮る。
Restartも出来ない。死を考えた事も2回ほど。冬山は本当に怖いと分かっている。


それでもですね。


一歩間違えたらヤバいという緊張感。
アホみたいな現実を目の前に突き出される。


その瞬間が気持ち良い。


体は怯えてるんだけど、心がその先を欲する。
恐怖という壁をブチ破った者だけが見る事を許される、最高の景色を見たいと。
画面の中なんかじゃ無い、今そこに現実に広がっている景色。
『飽くなき探究心は、死をも超越する』
何かでそんな台詞があったが、本当にそうだな・・・と思いました。


そして誰も滑っていない深雪の斜面に、自分だけの一筋の道を描く事は最高に気持ち良い。
体は思い切り解放して、でも心は冷静に。
自分の力量を見極めながら狙ったラインを滑り落ちる。
自分がアーティストにでもなった気分だ。




そんなん経験してしまったら止められません。


『馬鹿げてる』と思われるかも知れないが、そんな原始的で不完全な事だからこそ"今の世の中で自分が欲している"のでは無いかな。



ま、一応社会人なのでそれなりに考えていますが。



今日は早めに終わりそうなので、帰って朝霧の荷造りを開始します。
荷物の配分に頭を抱え中。