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Nomad Eyeー行政の怠慢ー

富士山静岡空港:立ち木で開港延期へ

静岡県の石川嘉延知事は29日午前、県議会全員協議会で、「富士山静岡空港」の開港日を当初予定の来年3月から最大4カ月延期し、遅くとも7月には開港すると表明した。滑走路西端の区域内にある未買収地に航空法の高さ制限を超える立ち木などがあるため国の完成検査を受けられず、追加工事で滑走路を暫定的に300メートル短くして違法状態を解消する。開港直前での延期は異例。
石川知事は高さ制限を超える立ち木などについて、土地収用の際の測量ミスが原因と説明。伐採に向け地権者との交渉が難航している現状を明らかにし、「県民に大変なご心配をかけ、おわび申し上げる。一日も早く2500メートル滑走路の完全運用を目指したい」と述べた。
静岡空港は県が設置・管理する第3種空港で、島田市牧之原市にまたがる約190ヘクタールに建設。98年に着工し、総事業費は1900億円。滑走路は2500メートルの1本。日本航空全日空アシアナ航空(韓国)が開港時からの定期便就航を表明している。


最近ずっとモメていたこの問題。結局開港延期となりました。県庁及び関連機関では蜂の巣をつついたような騒ぎになっているのだろう。
空港建設に関しては反対派も多く『行政は土地収用をかなり強引に進めてた』と現地近くに住む友人から聞いていた。その上でさらに測量ミスが発覚。それも開港目前にして。そして未だ地権者との交渉が難航しているという事は土地収用に向けて再び多くの税金が投入されるのだろう。それで許されてしまうから恐ろしい。

事業費は約1,900億円、そのうち空港本体の事業費は約490億円。空港整備特別会計からの国庫補助金は約245億円であり約1,655億円が静岡県の支出となる。

こんな巨額の予算を突っ込んでおいた上で、尚かつお粗末な展開・・・情けない。行政は納税者を馬鹿にしているとしか思えない。
僕自身も地元に空港が開港した場合、アクセス面で若干のメリットは感じているがそれだけ。以前街頭アンケートで『絶対に必要か?』と聞かれた時も『要らない』と答えた。少し時間に余裕も持たせれば便も豊富な中部国際空港にも羽田空港にも行けるしアクセス方法も充実している。
さて、この責任問題はどうなるのか、行政の対応が気になるところです。